普段はどんな仕事をしていますか?
自社で製造された工作物の品質が確かなものであるかを検査し、不良品の流失を事前に防ぐ役割を担っています。具体的にはノギスやマイクロメーターなどの測定工具を使用しながら製造された品をくまなくチェックし、図面の寸法通りに加工されているか、コンピューターが見逃しがちなキズや汚れなどの外観不良がないかを確認します。そのほかでは不具合品が出た際のデータをまとめる業務を行なっており、パソコン上に入力したデータを社内共有しながら、さらなる未然防止に務めています。入社当時と比べると不具合の数は大幅に減っていて、そのことは自分自身でも誇りに思っています。
業務中に心がけているのは平常心でいること。納期が迫ると焦りが生まれ、本来なら測定しなくてはいけない部分を見逃してしまうなど、焦りによってミスを招いてしまうこともあります。とくに繁忙期はミスが起こりやすく、まずは落ち着いて図面や製品と向き合うことが大事だと考えています。
なぜ、米林機械工業に入社したんですか?
前職では小売業に従事していたのですが、大学では機械工学を専攻していたこともあり、ものづくりに携わる仕事への憧れは常にありました。転職先として米林機械工業を選んだのは、製造業の中途採用は実務経験が求められるケースが多い中で、未経験でも会社全体で一から育て上げるという方針が伝わってきたからです。また、自分の長所は集中力の高さだと思っていたことから、そういった個性を活かすためにも、ものづくりを影から支える品質管理の仕事に就きたいと考えました。
実際に米林機械工業に入社して、ものづくりの世界には自分の手で製品を完成させる以外にも、製品の質を守ることで得られる誇りや喜びがあることを知りました。会社や取引先のイメージを守り、さらには安全な製品を作ることで社会貢献しているという自負があります。また年に数回、お客様と品質会議を行うのですが、そこで「製品のクオリティが上がっている」といったお褒めの言葉をいただくこともあり、そうした声がモチベーションにもなっています。
将来的にどんな技術者になりたいですか?
お客様だけでなく同僚からも信頼される技術者になりたいです。もちろんそうなるには自分自身がスキルアップしなくてはならず、そのために現在は機械検査技能士という国家資格の取得を目指しています。この資格を取るためには機械検査に関する幅広い知識が必要。資格取得にかかる費用は全額負担してくれるなど会社からの後ろ盾もあるので、期待を裏切らないようにがんばりたいですね。
将来的には現在所属する部署を、品質検査だけでなく品質管理までを請け負える部署へと成長させたいと考えています。具体的には各部署と連携をとりながら不良品に関する分析や調査を実施したり、不良品を出さないための手段や方法を考えたり、製造プロセスの管理や改善を図ることで、会社の信頼向上に貢献したいと思っています。